基礎能力試験対策

公務員試験対策【教養編】捨て科目によって得られる二つのメリットについて

こんにちは。元検察事務官の検察辞太郎(やめたろう)(@moto_jimukan)です。

今回は,公務員試験の教養択一対策の一つとして,捨て科目の選び方・メリットについて紹介していきたいと思います。

当ブログを見ている人は検察事務官志望の方が多いので,国家公務員一般職採用試験(以下「国家一般職試験」という。)を前提に紹介していきますが,他の国家系(国税・財務・裁判所)にも共通する話なので,参考にしてもらえればと思います。

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教養択一試験の概要について

まず,教養択一試験の概要について,試験全体における配点比率試験科目・問題数について見ていきたいと思います。

試験全体における配点比率

国家一般職試験では,第1次試験と第2次試験により合否を判定しますが,試験科目は以下となっています。

試験 試験科目 配点比率
1次試験 基礎能力試験
(多肢選択式)
2/9
専門試験
(多肢選択式)
4/9
一般論文試験 1/9
2次試験 人物試験 2/9

公務員試験において言われる教養択一試験とは,国家一般職試験における「基礎能力試験」のことになります。

上記表の配点比率を見ると同じ多肢選択式でも,専門試験の方が基礎能力試験より配点比率が2倍多いことが分かりますね。

試験科目・問題数

基礎能力試験で出題される試験科目・問題数については,以下となっています。

試験科目 問題数
一般知能

文章理解 現代文
英文
数的処理 判断推理
数的推理
資料解釈
一般知識



時事
自然科学 物理
化学
生物
人文科学 日本史
世界史
地理
思想
社会科学 法学
経済
政治

基礎能力試験の科目を大別すると一般知能と一般知識の二つに分けることができますが,それぞれの合計問題数は一般知識問題が27問一般知識問題が13問となっています。

  • 基礎能力試験の配点比率は,専門試験の半分しかない。
  • 一般知識問題は,11科目で13問(40問中)しか出題されない。

では,具体的にどの科目を捨て科目にするのか,捨て科目の選び方について見ていきたいと思います。

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捨て科目の選び方について

捨て科目の選び方についてですが,本番における得点目標から具体的に考えていくことが必要です。

また,得点目標等を具体的に考える際には,自身の学習環境・経験などから客観的に考えることも必要です。

そうすることで,必然的に捨て科目という選択肢が生まれることになります。

本番における得点目標の設定

本番における得点目標の設定は,捨て科目云々の前に,公務員試験受験生にとって必須事項となります。

公務員試験は基礎能力試験だけでなく,専門試験・論文試験(受験先によっては専門論文も)・面接試験など,対策しないといけないことが多く,全てを完璧にすることはほぼ不可能です。

そんな中で公務員試験に合格するためには以下のように具体的に戦術を考える必要があります。

  1. 本番で合計何点取るのか
  2. 科目別に何点ずつ取るのか
  3. 目標得点を取るためにどの科目をどれくらい勉強するのか

合計得点の具体的目標点についてですが,国家一般職試験では,基礎能力試験で6割,つまり24/40が一つの目安とされていますので,本番で24点取る戦術を是非練ってみてください

得点目標例【自然・人文科学全捨て】
  • 現  代  文: 5/6
  • 英  語: 3/5
  • 判断推理: 6/8
  • 数的推理: 3/5
  • 資料解釈: 3/3
  • 時  事: 2/3
  • 自然科学: 0/3
  • 人文科学: 1/4
  • 社会科学: 1/3
  • 合  計:24/40

【参考】地方検察庁からの内定と合格順位

よく検察事務官志望の方から以下のような質問をもらいます。

  • 地方検察庁から内定をもらうには上位合格でないと厳しいですか?
  • 筆記(多肢選択式)で何点取る必要がありますか?

官庁訪問先の省庁によっては合格順位を見ているところもあるみたいですが,地方検察庁からの内定は官庁訪問が全てなので,合格順位や筆記の得点は全く関係ありません

つまり,たとえ合格順位が最下位でも最終合格さえしていれば地方検察庁から内定を貰うことは可能ということですので,その点は安心してもらえればと思います。

学習環境・経験等の客観視

具体的にどの科目を捨て科目にするのかは,自身の学習環境・経験(大学受験等)から客観的に見ることが必要になります。

学習環境

受験生の中には,試験勉強の開始が遅かった人,仕事(バイト含む)がある人など,勉強時間が相対的に少ない人もいると思います。

そのような受験生は,公務員試験に最終合格するためには,優先順位をつけて勉強することが必須になりますので,まずは基礎能力試験では問題数の多い一般知能,また配点比率が高い専門試験の勉強を優先してもらえればと思います。

学習経験

一般的に捨て科目の候補に挙がりやすいのは,自然科学と人文科学になるかと思いますが,そのうち何科目かは大学受験時に勉強した経験があるかと思います。

大学受験のときに勉強していた科目を捨て科目にするのはもったいないですが,全く勉強してこなかった科目については,一から勉強して本番の得点源にするまでのコスパが悪いので,捨て科目候補となります。

ただ,捨て科目を全く勉強しないか,それとも頻出論点以外を捨てるのかは意見が分かれるところですが,これは優先して勉強しないといけない科目の完成度によるので,自身を客観視して決めてもらえればと思います。

  • 勉強時間を十分に確保できない人は優先順位を付けて勉強
    →優先順位の低い科目は捨て科目に。
  • 大学受験で勉強しなかった科目は捨て科目候補
    →全捨てか頻出論点以外捨てるのかは優先順位の高い科目の完成度次第。

ちなみに,私は,勉強時間が少なく,大学受験でも英語と現代文しか使わなかったので,自然科学と人文科学は全捨てしましたね。

では次に,今回のメインテーマである捨て科目によって得られる二つのメリットについて見ていきたいと思います。

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捨て科目のメリットについて

捨て科目によって得られるメリットについてですが,以下の二つが挙げられます。

  1. 勉強時間の確保
  2. 解答時間の確保

では,メリット①②についてそれぞれ見ていきたいと思います。

【メリット①】勉強時間の確保

メリット①は勉強時間の確保ですが,捨て科目に費やす勉強時間を,他の優先順位の高い科目に充てられるということです。

受験生にとっては当たり前のことのように思いますが,この捨て科目のメリットを意識して勉強するのとしないとのでは大きく異なります

  1. 優先順位が高い科目を完成させてから優先順位が低い科目を勉強しよう。
  2. 優先順位が高い科目が完成しなかったから優先順位が低い科目は捨て科目にしよう。
  1. 優先順位が低い科目は捨て科目にして,優先順位が高い科目に専念しよう。

悪い例と良い例を挙げましたが,どちらも結果としては捨て科目を作っているので同じに見えなくはないです。

しかし,捨て科目を作ったという結果は同じでも,悪い例と良い例では勉強方針に計画があるかないかという大きな違いがあります。

公務員試験は科目数が多く,最終合格するためには戦術を持って勉強しいくことが大事ですので,先に述べた「捨て科目の選び方について」を参考にしながら具体的な戦術を練ってもらえればと思います。

【メリット②】解答時間の確保

メリット②は本番における解答時間の確保ですが,捨て科目に費やす解答時間を,他の科目に充てられるということです。

他の公務員試験情報を発信しているサイトで捨て科目について言及している記事は多々ありますが,メリット①の話がほとんどで,メリット②の話をしているサイトは見たことがありません。

しかし,メリット②を意識して勉強するのとしないのとでは,本番における得点目標の設定方法も日々の勉強方法も大いに変わってきますので,この点について説明していきたいと思います。

得点目標の設定との関係

まず,国家一般職試験における基礎能力試験の解答時間は2時間20分となっています。

問題数は40問ですので,単純計算で1問あたりに充てられる解答時間を算出すると,1問につき3分30秒しか解答時間はありません。

しかし,例えば7問捨て科目とすると,単純計算で24分30秒の解答時間を捻出することができます。

基礎能力試験で一番時間が必要な科目が数的処理となりますので,数的処理16問に先ほどの捨て科目分24分30秒を費やすと,数的処理1問あたりに約1分30秒解答時間を増やすことができます

模試を受けると,数的処理で時間があったら解けたという問題が出てくるかと思いますが,捨て科目によって生まれる解答時間を有効活用することで,時間が足りなくて解けなかったという問題を減らすことができます

ですので,本番における得点目標も,捨て科目によって解答時間が増えるということを念頭に考えてもらえればと思います。

日々の勉強方法との関係

捨て科目で捻出した解答時間を数的処理に充てるとした場合日々の数的処理の勉強方法も変わってきます

というのも,数的処理では,正しい解答方法を辿らなくても,時間をかけて無理やりにでも答えにたどり着ける問題があり,捨て科目で確保した解答時間を使えば点数を拾うことができるからです。

時間をかければ解ける問題
  • 判断推理
  • 数的処理の確率問題
  • 資料解釈

ですので,日々,数的処理の問題を解く際にも,上記の時間をかければ解ける問題に対しては,正しい解答方法が浮かばなくても,全パターンを書き出すなどして,時間をかけてでも正解に辿り着くという練習が大事になってきます。

解答方法が分からないとすぐ解答を見ちゃうという受験生も多いと思いますが,どんな方法でも正解すれば同じ点数なので,何としても自力で正解に辿り着いてやるという気持ちで勉強に励んでもらえればと思います。

  • 結果的に捨て科目を作るのではなく,捨て科目も念頭に置いた戦術を練った上で勉強することが大事
  • 捨て科目で解答時間が増えることを念頭においた日々の勉強方法が大事

おわりに

今回は,公務員試験対策の内,教養択一試験の捨て科目について説明してきました。

公務員試験は科目数が多く,覚えなきゃいけないことが多すぎてパンクしそうになっている受験生も多いと思いますが,最終合格するためにどうすればいいのかを考える上で,是非参考にしてもらえればと思います

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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