研修制度

検察事務官の法務省内組織間人事交流研修について【元検察事務官が徹底解説】

こんにちは。
元検察事務官の検察辞太郎(やめたろう)(@moto_jimukan)です。

本記事では、検察事務官の研修制度の内法務省内組織間人事交流研修について詳しく紹介していきたいと思います。

組織間人事交流研修は法務省内の職員も対象となりますので、検察庁志望者の皆さんはもちろん、他官庁志望の方も是非参考にしてもらえればと思います

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組織間人事交流研修の概要について

組織間人事交流研修の概要については、下記項目をそれぞれ見ていきたいと思います

組織間人事交流研修の対象者

組織間人事交流研修ですが、組織間人事交流制度により出向する職員が出向前に受講する研修となります

組織間人事交流の対象官署

  • 検察官署
    検察庁など
  • 法務官署
    法務局など
  • 矯正官署
    刑務所・少年院など
  • 保護官署
    保護観察所など
  • 出入国在留管理官署
    出入国在留管理庁など

なお、出向対象者は職務の級が2級の職員に限られています

組織間人事交流制度の詳細については下記記事で紹介していますので、合わせて見てもらえればと思います

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組織間人事交流研修の実施方式

組織間人事交流研修は法務総合研究所が実施する中央研修になりますが、実施方式について下記項目を見ていきたいと思います

研修期間

組織間人事交流研修の研修期間についてですが、例年3日間実施されています

組織間人事交流研修の研修日程

令和5年度:3月13日(水)~15日(金)
      ※予定スケジュール
令和4年度:3月13日(月)~15日(水)

異動の内示が1月上旬に行われますので、出向の内示を受けたら3月中旬に組織間人事交流研修に参加するという流れになります

研修・宿泊場所

組織間人事交流研修は中央研修になりますので、研修場所は法務省赤れんが棟で、宿泊場所は法務省浦安総合センターとなります

令和4年度はオンライン方式で実施のため、所属庁で研修受講。

全寮制の研となりますので、基本的に研修員全員が法務省浦安総合センターで共同生活を送ることになります

旅費

組織間人事交流研修は集合研修になりますので、下記2種類の旅費が支給されることになります

  • 往復旅費
    研修場所までの往復交通費
  • 研修日額旅費
    研修1日当たりに支給される日当

往復旅費の金額は各人で異なりますが、研修日額旅費は1日当たり1,700円となります

ちなみに、研修日額旅費には研修にかかる交通費も含まれますので、手元には1日1,000円も残らないですね。

  • 組織間人事交流研修の対象者は、組織間人事交流制度の出向者
  • 出向対象者は法務省の出先機関外局2級職員
  • 研修期間は3日間で、研修場所は法務省赤れんが棟、宿泊場所は浦安総合センター

では次に、組織間人事交流研修の研修内容について見ていきたいと思います

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組織間人事交流研修の研修内容について

初等科研修の研修内容についてですが、下記4つの講義が実施されますので、それぞれ見ていきたいと思います

受入組織別研修

受入組織別研修では、研修員が受入組織別に分かれ、受入組織の担当者交流経験者から業務内容の説明等を受けます

受入組織別研修の内容

  1. 受入組織の業務説明会
    受入組織の業務内容、基本法令、重要施策、職場環境等を説明
  2. 交流経験者との座談会
    交流中の業務内容、職場・執務環境、苦労したこと等を説明

なお、担当者と交流経験者の説明の後は質疑応答と意見交換の時間が設けられていますので、説明で分からなかったことや不安に思うことなど、自由に質問することができます

出身組織別研修

出身組織別研修では、研修員が出身組織別に分かれ、出身組織の人事担当者から交流に臨む心構えや留意点等について説明を受けます

出身組織別研修の内容

  • 出身組織の交流に関する説明会
    研修員に期待すること、心構え・留意点・交流中及び交流終了後における対応方針等を説明

なお、人事担当者からの説明の後は質疑応答と意見交換の時間が設けられています

研修員意見交換会

研修員意見交換会では、出身組織別に分かれ、出身組織の業務内容や職場環境等をまとめた資料の作成発表を行います

研修員意見交換会の内容

  1. 発表資料の作成
    出身組織の業務内容、職場環境の特徴、勤務する上での留意点など
  2. ①で作成した資料の発表
    発表後は質疑応答・意見交換

受入組織別研修で担当者からすでに業務説明は受けていますが、研修員同士で意見交換会を行うことで、より業務内容の理解を深めることができます

班別討議・研修員発表

班別討議・研修員発表では、受入組織別に分かれ、受入組織が事前設定した職務遂行上発生することが想定される具体的な課題について検討・資料作成・発表を行います

班別討議・研修員発表の内容

  1. 受入組織担当者からの説明
    設定課題の内容等の説明
  2. 課題の討議・発表資料の作成
    役割分担し、発表内容の検討、資料収集、発表資料の作成等を行う
  3. ②で作成した資料の発表
    発表後は交流経験者も交えて全体討議し、終了後に担当者から講評

研修員同士で受入組織の課題を検討・発表することで、より業務内容の理解を深めることができます

  • 受入・出身組織別に各組織担当者から業務内容等の説明を受ける。
  • 出身組織別で、研修員向けに出身組織の業務内容の発表を行う。
  • 受入組織別で、受入組織が設定する課題の討議・発表を行う。
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おわりに

今回は、検察事務官の研修制度の内法務省内組織間人事交流研修について説明してきました。

組織間人事交流研修により出向対象者へのフォローが手厚くなされますので、出向に興味がある方は是非出向を希望してみてください

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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