検察事務官の研修制度

検察事務官研修について【初等科研修】

こんにちは。元検察事務官の検察辞太郎(やめたろう)(@moto_jimukan)です。

検察事務官になると様々な研修を受けることになりますが,本日は,入庁1年目の検察事務官が受講する初等科研修について説明していきます。
※令和2年度は新型コロナウイルス対策によりオンラインでの開催。

スポンサーリンク

対象者・開催月

初等科研修は,行政職俸給表(一)の新規採用職員を対象とし,検察事務官として必要な基礎的知識及び技能を習得させて,事務能率及び人格識見の向上を図ることを目的とする研修です。

開催月は所属している検察庁により若干異なりますが,概ね5月初旬からの1か月間になります。

実施庁

実施庁は高等検察庁になるため,高検管内の新規採用職員が同じ初等科研修に参加します。

例えば東京高検管内だと,東京地検・横浜地検・千葉地検・さいたま地検・前橋地検・宇都宮地検・水戸地検・甲府地検・静岡地検・長野地検・横浜地検の新規採用職員が同じ初等科研修に参加します。

なお,採用人数が少ない地域だと,他の高検と合同で初等科研修を開催します。
例えば,広島高検と高松高検や,札幌高検と仙台高検は合同で行っています。

受講・宿泊施設

研修・宿泊施設は,高検や年度によって異なりますが,私の場合は,研修は高検が入っている建物の一室で行われ,宿泊は国家公務員の宿泊施設で生活していました。

宿泊施設ですが,与えられる部屋はビジネスホテルの部屋みたいな感じで,シングルベッドと勉強机があり,風呂・トイレはユニットバスでした。

家庭の事情など特殊な場合を除いて,必ず宿泊施設で高検管内同期達と共同生活を行います。

なお,土日祝日は,外泊届を提出すれば自宅に帰宅することができます。

ちなみに,ホテルで初等科研修が行われるケースもあるみたいですね。

宿泊施設での生活

宿泊施設での生活ですが,私が宿泊していた施設には各階に談話室があり,毎日のように同期と飲んでいました

しかし,消灯時間(確か23時)がありましたので,消灯時間になると宿泊施設に初等科研修期間在中している当直員(高検所属事務官)が見回りをしていました。

なので,消灯時間後は誰かの部屋に集まってこっそり飲んでいましたね。
まぁ何回かばれて怒られましたけど,優しい当直員は見逃してくれていました。

ちなみに私が参加していた初等科研修では,各地検の先輩職員から大量のお酒やお菓子の差し入れがあり,同期みんなで盛大に飲み会を行っていましたね。

スポンサーリンク

日当

検察事務官研修では研修に参加した日数の日当がもらえるため,初等科研修でも参加日数分の日当がもらえます。

日当の金額についてですが,職位によって決まりますので,新規採用職員だと1日約1,500円くらいになります。
ですので,初等科研修の期間が30日だと45,000円の日当が貰えます。

日当の振込時期ですが,初等科研修の終盤くらいで,私のときは5月下旬に貰えました。

研修内容

肝心の研修内容ですが,法律や検察事務の座学や,入庁1年目ということでビジネスマナーを学んだりします。

法律科目は,憲法・民法・刑法・刑事訴訟法・検察庁法といった検察事務官の仕事に欠かせない法律を学びます。

検察事務では,事件・令状・証拠品・犯歴採証・執行・記録といった刑事手続きに欠かせない事務について学習します。

座学を担当する講師は,高検所属の検察官や検察事務官になります。

座学以外では,外部講師を招いてのビジネスマナー講習,レクリエーションの体育や拘置所見学などがありましたね。

テスト

各法律科目や検察事務の科目が終了すると,総仕上げとしてテストが行われます。

私の受けた初等科研修でのテスト科目は,憲法(50),国家公務員法(30),検察の組織(20),裁判制度(30),検察庁法(30),関係機関概要(40),刑法(50),刑事訴訟法(50),捜査・公判事務(30),事件・令状事務(20),証拠品事務(10),執行事務(10),徴収事務(10),記録・犯歴事務(20)でした。
※()内は配点

なお,テストの結果は順位付けされますが,初等科研修では1位になっても特別昇給がないため,部屋に閉じこもって勉強するよりも同期と仲良くなったほうがいいと個人的には思います。

ちなみに中等科研修では特別昇給があるため,特昇を狙って勉強に励む人が多かったですね。

スポンサーリンク

おわりに

今回は検察事務官が1年目に受ける初等科研修について説明させていただきました。

次回は大卒3年目・高卒5年目が受ける中等科研修について説明します。

 

スポンサーリンク