検察事務官の働き方

立会事務官の働き方【休日出勤編】

こんにちは。元検察事務官の検察辞太郎(やめたろう)(@moto_jimukan)です。

今回は,立会事務官の働き方のうち,休日出勤について紹介します。

検察事務官は,刑事みたいに休日出勤が多いイメージを持たれている方も多いようですので,実際に働いていた私が説明したいと思います。

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休日出勤するパターン

立会事務官が休日出勤するパターンは決まっているので,順番に説明していきます。

日直勤務

まず,休日出勤する場合として,日直勤務があります。

日直勤務はどこの検察庁でも必ずあり,当番制で必ず順番が回ってきます。

私が所属していた検察庁では,男性は宿直勤務があったので,宿直勤務が2カ月に1回程度あり,日直勤務は1年に1回程度の頻度で当番に当たっていました。

ちなみに,女性は宿直勤務がなかったので,日直勤務は2カ月に1回程度の頻度でした。

もちろん検察庁に所属する検察事務官の数によって頻度は変わってくるので,小さい規模の検察庁や支部勤務だと,1カ月に1回など,頻度は多くなります。

日直勤務が存在する理由と立会事務官がやる仕事

まず,日直勤務が必要な理由は,警察が被疑者を逮捕した場合,48時間以内に検察庁に送致しなければいけないので,逮捕のタイミングによっては送致期限が土日に当たるため,日直勤務が必要になります。

そして,日直勤務で検察事務官がやる仕事は,送致されてきた被疑者の勾留請求手続きになります。

大規模庁だと,立会事務官は通常業務でやっている立会事務官の仕事,いわゆる調書作成(勾留請求手続きでは「弁解録取書」を作成)と,勾留請求書や接見禁止請求書の作成だけを行い,他の検察事務官が記録の点検や請求書の点検などを担当します。

小規模庁だと,記録の点検から立会事務から請求書の点検まで一人でやらなければならないです。

日直勤務の拘束時間

日直勤務は,通常,8時30分から17時15分ですが,裁判所から勾留状が発行されるまでは帰ってはだめなので,勾留請求書を裁判所に持っていく時間が遅くなれば,勾留状発行も遅くなり,帰る時間が遅くなります。

ちなみに,宿直勤務がある検察庁だと,17時15分から宿直担当が出勤してくるため,宿直担当に日直業務を引き継ぐことになります。

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休日しか時間が取れない参考人の取調べ

事件の参考人を取調べる必要がある場合,参考人によってはどうしても平日は無理という場合があるため,その場合は,休日に取調べを行います。

取調べが終われば帰ってもいいため,短ければ1時間とかで終わります。

もちろん複数の取調べが入れば,1日勤務することもあり得ます。

ちなみに重大事件ですと,休日も被疑者の取調べを行う場合もあります。

事件発生直後の現場立会

立会事務官の仕事として,凶悪事件が発生したら,休日・夜間問わず,検察官と一緒に現場に急行し,警察の現場検証に立会ことをイメージする人は多いと思いますが,実際はほとんどの立会事務官はやりません

検察事務官の仕事をよく知らない人が,現場に急行しなければいけないから検察事務官の仕事は激務だとネットに書いている人もいますが,これは全くの間違いです。

ただ,事件現場に急行しなければならない立会事務官もいます。

それは捜査1課本部係担当検事の立会事務官です。

捜査1課本部係担当検事とは,警察本部の捜査1課が担当する凶悪事件,例えば強盗殺人事件や通り魔的な無差別殺人事件などが発生したときに,夜間・休日問わず,事件現場に急行しなければならない検事で,どの検察庁でも1人から2人はいます。

この本部係担当検事の立会事務官となると,夜間・休日でも現場に急行しなければなりませんが,ほとんどの立会事務官は本部係担当検事につくことはないので,すなわち,夜間・休日に現場に急行するという仕事はないということになります。

休日出勤した場合の振替休日

休日出勤をすると,別の日に振替休暇を取ることができます

半日勤務なら半日,1日勤務なら1日の休暇を取れます。

振替休暇を取れる期間は,休日出勤をした日の前4週間,後8週間のいずれかの日になります。

ちなみに,振替休暇を取得した日に取調べ等で仕事をしなければならない場合がありますが,その場合は超過勤務手当がもらえます。

特捜部ですと,振替休暇を取っても休めないため,超過勤務手当だけで余裕で基本給を超えてきますね。

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おわりに

今回は立会事務官の休日出勤について紹介しました。

「検察事務官=激務」のイメージを少しでも払しょくできたらいいなと思います。

次回は,皆さんが気になる検察事務官の給料について書きたいと思いますので,楽しみにしてくださいね。

今回も最後まで読んでいただき,ありがとうございました。

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