検察事務官の仕事

立会事務官の仕事【捜査編】

こんにちは。元検察事務官の検察辞太郎(やめたろう)(@moto_jimukan)です。

今回は,立会事務官の仕事のうち,取調べ以外の捜査に関することを紹介します。

取調べについては別の記事で紹介していますので,そちらをご参照ください。

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現場検証

現場検証は,基本的には,警察で行い,検察庁には実況見分調書という形で書面で送られてきます。

ドラマですと,毎回,検察官と立会事務官は現場に行っていますが,実際はあまり現場に出ず,警察が作成した書面や証拠品の精査と取調べが捜査の基本になります。

ただ,書面等で現場の状況がいまいち分からない場合は,事件現場に赴き,直接確認をします。

また,重大な事件などは,事件発生直後に現場に駆け付けたりもします。

私も,急遽,殺人事件の現場に行くことになり,鑑識や刑事が大勢いる中,血だらけの殺害現場に立ち入り,そのまま検視に立ち会ったこともありました。

ちなみに,移動手段は公用車か公共交通機関になりますが,現場は必ずしも駅の近くではないため,車の運転はできたほうがいいです。

検察庁によっては,検察官は運転できないため,現場によく行く検察官の立会事務官になった際,運転できないと割と困ります。

家宅捜索

家宅捜索とはいわゆる「ガサ」のことです。

警察のガサに立会う場合や,検察庁独自事件で自らガサを実行する場合があります。

ちなみに,私は,警察のガサの立会いと,応援で検察庁独自事件のガサに同行したことがありました。

ガサで押収する物は,事件にもよりますが,基本的には,金銭関係・電子機器関係・書類関係になります。

また,警察のガサの立会いの際は,書類作成は警察官が行いますが,検察庁独自事件の場合は,立会事務官において書類を作成します。

他人の家を片っ端から捜索するため,なかなかに刺激のある仕事になります。

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司法解剖

司法解剖とは,死因等を特定するためにご遺体を解剖することをいいますが,場合によっては,この司法解剖に検察官と立会事務官も立ち会います。

ちなみに,私は,3回,司法解剖に立ち会いました。

ここでは,司法解剖に至るまでの流れと,司法解剖でどういったことをしているか等を紹介します。

司法解剖の流れ

検察庁の区域内で変死体が発見された場合,必ず警察から検察庁に連絡が入ります。

大半は事件性のないものですが,その中でも,事件性があるものについては,検察官が警察に指揮し,検視を行います。

そして,検視官が司法解剖が必要と判断した場合,司法解剖が行われます。

司法解剖は,病院で法医学者によって行われ,警察は司法解剖の補助を行います。

場合によっては,検察官と立会事務官も司法解剖に立ち会い,司法解剖終了後に,法医学者から死因等の話を聞きます。

司法解剖

司法解剖では,文字通り,ご遺体を解剖します。

解剖とは,脳を含めた臓器の摘出等で,その過程をすべて補助の警察官が写真に撮っていきます。

解剖していく過程で,法医学者から死因等の説明があります。

司法解剖の時間はご遺体の状況によって変わり,絞殺であれば3時間程度,多数箇所の刺殺であれば8時間程度かかったりもします。

あと,匂いですが,マスクを着用するため,私は気になったことはありませんが,死後時間が経過して腐乱していると,とんでもない匂いだと聞いたことがあります。

ちなみに,司法解剖に立ち会ったことがないという先輩もたくさんいたので,司法解剖の立会いは無理だという人も,他の点で検察事務官に興味があるなら諦めないで欲しいです。

司法解剖の注意点

司法解剖を担当する法医学者は複数いるため,どの法医学者が担当するか分からないですが,結構,法医学者は変な人が多いため,注意事項が存在します。

例えば,司法解剖中はメモを取るなどして集中して見ている姿を見せないと怒る法医学者や,手袋を着けると怒る法医学者(手袋を着けてると油断して触るだろうとの考え)がいました。

私が働いていた検察庁では,法医学者ごとのマニュアルが存在していたので,司法解剖への立会が決まれば,そのマニュアルを見て注意していました。

初めて司法解剖に立会う際はとても心配でしょうが,周りの先輩たちがフォローしてくれるため,そこは安心してもいいと思います。

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おわりに

今回は,取調べ以外の捜査について紹介させていただきました。

皆さんが立会事務官になったら経験する可能性が高い業務ですので,この記事を読むことで検察事務官の仕事のイメージを掴んでもらえたら幸いです。

次回は,立会事務官の仕事のうち,事務処理の仕事を紹介しますので,楽しみにしていただければと思います。

今回も最後まで読んでいただき,ありがとうございました。

 

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