こんにちは。
元検察事務官の検察辞太郎(やめたろう)(@moto_jimukan)です。
今この記事を見ている方は以下のような悩みを抱えているのではないでしょうか。
自身のアピールってどうすれば…
検察事務官の適性って何だろう…
考えてみたけど合ってるのかな…
私も地方検察庁の官庁訪問を経験しているので、皆さんの悩みは痛いほど分かります。
そんな皆さんの悩みを解決すべく、元検察事務官の経験を基に官庁訪問でアピールしたい能力とアピール例を考案しましたので、検察事務官になりたい方は是非参考にしてもらえればと思います。
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自身の能力等をアピールする際に意識するポイント
ガクチカや長所などの自身の能力をアピールする質問を考えることが難しいと感じている人も多いと思いますが、以下のポイントを意識することでがガクチカ等を作りやすくなります。
検察事務官の仕事に合わせてアピールする能力を選ぶ!
何を当たり前のことをと思われた方もいると思いますが、受験生の相談を受けていると、話したいエピソードとその経験から得た能力ありきでガクチカ等を作っている人が意外と多いんです。
ひとくくりに公務員といっても国家公務員と地方公務員、まして同じ国家公務員の中でも官庁が変われば仕事は全く異なります。
ですので、地方検察庁の官庁訪問では、いかに自身に検察事務官としての適性があるかを伝えられる能力をアピールしなければなりません。
では、具体的にどうやって適正をアピールすればいいかを見てていきたいと思います。
話すエピソードの選び方
自身の頑張った経験のエピソードについてですが、志望先によって話すエピソードを変えられるほど複数のエピソードを持っている人は少ないと思います。
そうなると、検察事務官の適性をアピールするエピソードが無くてどうしようと悩む人も出てくるかと思いますが、その場合は自身の頑張ったエピソードを多角的に見てください。
例えば、部活のキャプテンとして全国大会に出場を果たしたというエピソードも、切り口を変えれば以下のようにアピールできる能力を複数見つけることができます。
- 部員の指導とチームのまとめ役として目標を達成した。
→リーダーシップ
→マネジメント能力・調整力 - 部員の中の誰よりも遅くまで練習してきた。
→根気強さ・粘り強さ
→責任感 - 部員の意見を聞きながら前例踏襲の練習方法を抜本的に見直した。
→問題発見能力
→傾聴力
ざっと挙げるだけでも一つのエピソードから複数の能力を見出すことができましたね。
ですので、エピソードの選び方には、複数あるエピソードから選ぶだけでなく一つのエピソードの切り口を変えるという方法もありますので、是非自身のエピソードを深堀してみてください。
エピソードの切り口を変えることでアピールできる能力を変えることができる。
アピールする能力の選び方
次に、アピールする能力の選び方についてですが、検察事務官の仕事を理解した上で検察事務官に求められる能力を選ぶ必要があります。
検察事務官の仕事を理解するためには以下の視点で見ると理解を深めやすくなります。
- 「捜査官」としての検察事務官
- 「事務官」としての検察事務官
一般的な検察事務官の仕事として検察官とペアになって捜査をする立会事務官をイメージする方が多いと思いますが、立会事務官の仕事はドラマみたいに捜査が中心ではなく、実は事務処理がメインの仕事となります。
ただ、検察庁全庁的に捜査系事務官(副検事任官希望者)を増やしたいという課題があるので、一概に事務官として求められる能力>捜査官として求められる能力とは言えないです。
では、どの能力をアピールすればいいのかというと、私個人の意見としては、バランスよく事務官・捜査官の両方に求められる能力をそれぞれアピールすればいいと思います。
バランスよくアピールするには、例えば以下のように質問によってアピールする能力を使い分けるという方法があります。
- ガクチカでは事務官としての適性をアピール。
- 自身の長所では捜査官としての適性をアピール。
事務官としての適性と捜査官としての適性をバランスよくアピールすることで、検察事務官の仕事の理解度も伝えることができます。
- 検察事務官を「捜査官」と「事務官」という二つの視点で捉える。
- バランスよくアピールすることで検察事務官の仕事の理解度が伝わる。
では次に、検察事務官の適性をアピールすることができる具体的な能力について見ていきたいと思います。
検察事務官の適性をアピールできる能力
検察事務官の適性をアピールする方法は理解できたと思いますので、具体的にどのような能力をアピールすればいいのか、以下の種類別に見ていきたいと思います。
- 捜査に活かせる能力
- 事務処理に活かせる能力
- 対人関係に活かせる能力