研修制度

検察事務官の研修制度について【簿記研修】

こんにちは。元検察事務官の検察辞太郎(やめたろう)(@moto_jimukan)です。

検察事務官研修の内,簿記研修について説明していきます。

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対象者

まず,簿記研修の対象者ですが,特に決まっておらず,毎年,教養課(教養係)から庁内メールで送られてくる募集案内に応募し,選ばれたら参加できるという研修になります。

公募は,検察庁によって異なるかもしれませんが,私がいた検察庁では年に2回,前期・後期で各1名ずつ簿記研修に参加していましたね。

簿記研修には3級コースと2級コースがあり,私は入庁前に簿記3級を取得していたので,2級コースを申し込みしました。

私は入庁前に簿記3級を取得していたので,簿記の知識を磨き,今後,経済事件などで知識を役立てたいという感じの志望動機を書いたら,簿記研修に行かせてもらえました。

ちなみに,簿記3級は独学でも取得可能であるため,あえて貴重な検察庁の簿記研修で取得するメリットはないように思います。

受講場所・期間

研修の受講場所ですが,私が参加した簿記研修は資格専門予備校のTACでした。

期間は3~4か月間で,週に2回授業がありましたが,検察庁の研修として受講しているので,勤務時間内の昼間授業を受講していました。

そのため,授業がある時間帯は仕事を抜けていましたが,当時,私は立会事務官をしていたので,授業に行くときは同じ部の同期や先輩に取調べの立会応援をお願いしていました。

ちなみに,TACの授業に参加すると,受講証にスタンプを押してもらっていましたが,教養課(教養係)で受講証を確認するということはありませんでしたね。

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検定試験

簿記研修では,最終的に簿記検定を受験し,簿記2級を取得しなければならないです。

といっても,簿記検定に落ちたとしても特にペナルティはありません。

ただ,教養課(教養係)から受かるまで確認の電話が来るので,プレッシャーをかけ続けられますけどね。

ちなみに,検定料1回目は出してもらえましたが,2回目以降は出してもらえないので,自己負担で受験することになります。

研修結果

研修後ですが,私は無事に簿記2級を取得することができました。

取得した簿記2級の知識は,横領事件や特捜部応援時の脱税事件で会計帳票などの証拠を調べるのに非常に役に立ちました。

ちなみに簿記を学習していない検察官も普通にいるので,立会事務官が簿記の知識を持っていると重宝されますね。

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おわりに

今回は検察事務官研修の内,簿記研修について説明してきました。

検察事務官全員が受けれるわけではありませんが,非常に有意義な研修になりますので,興味がある方は是非受けてみてくださいね。

簿記研修以外の研修制度については,下記記事でご確認いただけます。

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