こんにちは。
元検察事務官の検察辞太郎(やめたろう)(@moto_jimukan)です。
今この記事を見ている方は以下のような悩みを抱えているのではないでしょうか。
志望動機って何を話せばいいの?
検察庁との接点なんてないよ…
作ったけどおかしくないかな…
私も地方検察庁の官庁訪問を経験しているので、皆さんの悩みは痛いほど分かります。
そんな皆さんの悩みを解決すべく、元検察事務官の経験を基に志望動機の作成方法と例文を考案しましたので、検察事務官になりたい方は是非参考にしてもらえればと思います。
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検察事務官の志望動機で意識するポイント
検察事務官の志望動機を難しいと感じている人も多いと思いますが、以下のポイントを意識することで検察事務官の志望動機を作りやすくなります。
他人と差別化できなくても大丈夫!
市役所や県庁といった地方自治体の志望動機では、具体的なエピソードを交えて他人と差別化することや、受験先特有の取組みや課題を挙げて自身のやりたい仕事などに繋げることが推奨されています。
しかし、地方自治体と検察事務官の志望動機では事情が全く異なります。
では、どういった風に異なるのか、下記で説明していきたいと思います。
志望先との接点について
具体的なエピソードを用いて差別化するためには、受験先との接点が必要となります。
例えば、市役所の場合は以下のような接点が考えられます。
- 市役所職員との関り
→ボランティアに参加
→災害時に避難所生活を経験 - 行政サービスを受けていた
→生活保護世帯で育った
→市営住宅で生活していた
上記のような経験があれば他人と差別化できる志望動機を作ることができます。
では、検察庁の場合、どのように接点を持つことができるのかというと、以下の3パターンが考えられます。
- 犯罪者になる
- 犯罪被害者になる
- 事件の目撃者になる
まず犯罪者は論外として犯罪被害者と事件の目撃者になった経験がある場合についてですが、検察官や警察官に憧れるというのであれば理解できますが、ほぼ会話もしない検察事務官に憧れるというのは無理があると思います。
そのため、検察事務官の場合、他人と差別化できる志望動機はほぼ不可能ということをまず理解してもらえればと思います。
他人と差別化できる具体的エピソードは必要ない!
志望先の課題や取組みについて
地方自治体では、地方自治体ごとに課題や取組みが異なっているので、志望先に合わせた志望動機を作ることで差別化することができます。
しかし、検察庁の場合は地方検察庁独自の課題や取組みはありませんし、検察庁全体の課題や取組みは刑事政策に関わることなので、検察事務官の志望動機に絡めるのはほぼ不可能だと思います。
- 犯罪被害者保護・支援
- 再犯防止・社会復帰支援
- 児童虐待対策
検察事務官として上記取組に関わる機会はありますが、それらの刑事政策的取組をアピールしすぎると他の職種(再犯防止=保護観察官、児童虐待=児童相談所など)の方がいいのでは?となりかねません。
ですので、他人と差別化しようと無理に課題や取組みに絡めた志望動機を作るのではなく、一般的な検察事務官の仕事をやりたいとアピールした方がいいと思います。
他人と差別化するために志望先の課題や取組みを盛り込む必要なし!
では次に、上記ポイントを踏まえ、どのように検察事務官の志望動機を作ればいいのか、具体的に紹介していきたいと思います。
検察事務官の志望動機の作り方
検察事務官の志望動機ですが、これまで見てきたように他人と差別化できる特別な志望動機は必要ありません。
ではどのように志望動機を作ればいいのか。
特別な志望動機は必要ないと言っても一体どのように作ればいいのか分からないと思いますので、元検察事務官の経験から考える具体的な志望動機の作り方を紹介します。
志望動機を作るに当たってはまず構成を考えることが重要ですが、私が検察事務官の志望動機としてお勧めする構成は以下となります。
- 検察庁に興味を持ったきっかけ
- 検察事務官になってやりたい仕事
- 検察事務官として将来なりたい姿
なお、社会人経験者の志望動機の作り方は若干異なりますので、下記記事も参考にしてもらえればと思います。
では、志望動機の構成案の詳細についてそれぞれ見ていきたいと思います。