検察事務官の仕事

検察庁の仕事や部署【元検察事務官が紹介】

こんにちは。元検察事務官の検察辞太郎(やめたろう)(@moto_jimukan)です。

今回は,検察事務官が働く検察庁の部署について説明します。

どういった仕事があるかを把握することで,検察事務官の仕事の理解が深まりますので,検察事務官志望の方は是非見てくださいね。

スポンサーリンク

捜査・公判部門

捜査・公判部門とは,検察官をテーマにしたドラマ,例えば『HERO』などで主人公が所属する部署になります。

大きな規模の検察庁は部制庁と呼ばれ,刑事部・公安部・交通部・特別捜査部・公判部と別れていて,検察官は,捜査部なら捜査だけ,公判部なら公判だけを担当します。

逆に,小さな規模の検察庁は非部制庁と呼ばれ,部制庁のような〇〇部というものはないため,検察官は,担当した事件の捜査から公判まですべてを担当します。

検察事務官の仕事は,直接事件に関わる仕事として,立会事務,捜査事務,公判事務に分かれています。

また,直接事件に関わる検察官や検察事務官を補佐する仕事で,事件管理や公判支援といった担当も検察事務官の仕事の一つになります。

この記事ではそれぞれの仕事を簡単に紹介していきます。

立会事務

立会事務は,検察官とペアになって事件捜査を担当する仕事で,立会事務官と言われます。

初配属で立会事務官となることはないですが,2年目から立会事務官になる可能性は非常に高く,私も2年目から4年目までの3年間,立会事務官をしていました。

立会事務官は,検察事務官になったら必ず経験する仕事なので,別の記事で詳しく説明します。

立会事務官の仕事について【取調べ編】こんにちは。元検察事務官の検察辞太郎(やめたろう)(@moto_jimukan)です。 今回は,検察事務官の仕事のうち,立会事務官...
立会事務官の仕事について【捜査編】こんにちは。元検察事務官の検察辞太郎(やめたろう)(@moto_jimukan)です。 今回は,検察事務官の仕事のうち,立会事務官...
立会事務官の仕事について【事務処理編】こんにちは。元検察事務官の検察辞太郎(やめたろう)(@moto_jimukan)です。 今回は,立会事務官の仕事のうち,事務処理の...

捜査事務

捜査事務は,検察官事務取扱検察事務官,通称「検取」と呼ばれる仕事になります。

検取は,検察官の仕事と同じように事件捜査を担当する仕事で,自身で被疑者の取調べを行い,起訴・不起訴などの事件処理を行います。

もちろん検察官と同じレベルの事件ではなく,軽易な事件を担当します。

20代で任命される事務官はほとんどいなくて,私の印象としては,副検事を目指している30代の事務官が多かったです。

公判事務

公判事務は,部制庁では,捜査部門が起訴した事件について,裁判所に提出する書類を整理したり,裁判所と調整したりするなど,公判担当検事を補佐する仕事になります。

非部制庁では,検察官とペアになる立会事務官になれば,公判事務もやることになります。

事件管理

事件管理は,その中でも,庶務・下見・配点などの仕事に分かれていますが,簡単に説明すると,捜査・公判を担当する検察官と検察事務官を補佐する仕事になります。

例えば下見の仕事は,起訴状や不起訴裁定書の記載に誤りがないか,法令や記録に基づいて点検を行ったりします。

公判支援

公判支援は,検察庁によって,公判支援担当や特別公判など呼び方は様々ですが,担当する仕事は,裁判員裁判に向けて,裁判資料を作ることです。

裁判員は,裁判官と違い,一般市民から選ばれるため,例えば,パワーポイントで捜査資料を視覚化して,一般人でも分かるような資料を作成したりします。

スポンサーリンク

検務部門

検務部門とは,検察庁ならではの検察事務を行う仕事になります。

1年目は,この検務部門のいずれかの部署に配属される可能性が高いです。

事件担当

事件担当事務官は,警察等の捜査機関から送られてきた事件について,法律上定められた手続に従っているか事件記録を確認して受理手続を行うほか,検察官の捜査が終了した事件の処理手続(起訴・不起訴など)に関する事務を行います。

事件担当は,事件の受理と処理を行うため,事件の入口と出口を担当していると言われています。

そのため,検察事務官として非常に勉強になる部署であるため,ここを希望する人は大変多いです。

検察事務官の仕事について【事件担当を徹底解説】こんにちは。元検察事務官の検察辞太郎(やめたろう)(@moto_jimukan)です。 今回は,検察事務官の仕事の内,事件担当の仕...

令状担当

 令状担当事務官は,裁判所に対して逮捕状や勾留状などの令状を請求するほか,その執行などに関する事務を行います。

令状担当は,勾留請求などの勾留手続きの点検を行います。

また,被告人の移送の手続きも令状担当で行います。

証拠品担当

 証拠品担当事務官は,警察等の捜査機関から送られてきた証拠品について,事件の究明や没収の裁判の執行を確保するため,所有者等の財産権の保護も十分考慮して,受入れ・保管の手続を行うほか,その後の事件の推移に合わせて,証拠品を本来の持ち主に還付したり,薬物等の禁制品を廃棄するなどの事務を行います。

証拠品担当は,証拠品の受入・保管・処分・還付を担当します。

証拠品は,事件の大事な証拠であるとともに,被疑者や被害者の財産でもあるため,適正に管理しなければならないです。

執行担当

 執行担当事務官は,刑事裁判の判決内容を把握し,死刑や懲役,禁錮などの自由刑の執行に関する事務を行うほか,実刑が確定した者が刑の執行前に所在不明となった際は,その者の所在を調査し,身体を拘束するなどの事務を行います。

執行担当は,刑罰(懲役・禁固刑)が確定した後,刑の執行を担当しています。

具体的には,懲役刑が確定した被告人を刑事施設に収監する仕事などを行います。

徴収担当

 徴収担当事務官は,主に刑事裁判の罰金等の財産刑に関する判決内容を把握し,罰金等の裁判が確定した者から罰金等を徴収し,罰金等の未納者に対してはその督促を行うほか,罰金等の未納者が所在不明になった際は,その者の所在を調査し,身体を拘束するなど,罰金等の徴収に関する事務を行います。

徴収担当は,罰金刑が確定した後,罰金を徴収する仕事を担当しています。

罰金を支払わない者は,労役場に収容し,働いてもらいますが,呼び出しにも応じず逃げている者に対しては,居場所を探し出し,捕まえて強制的に労役場に収容します。

犯歴採証担当

 犯歴担当事務官は,有罪の確定裁判を受けた者の前科(犯罪歴)の調査や管理に関する事務を行います。

犯歴採証担当は,犯罪歴の調査や管理を行っており,警察や検察事務官からの前科照会に回答する仕事などを担当しています。

記録担当

記録担当事務官は,刑事裁判が確定した事件や不起訴処分となった事件の記録等の保管・管理を行うほか,保管記録等の閲覧に関する事務を行います。

記録担当は,裁判が確定した記録や不起訴となった記録を保管,管理しています。

被害者等の事件関係者への記録閲覧手続きや,同じ検察庁や他の検察庁の検察官への記録貸出手続き等の仕事も担当しています。

事務局部門

事務局部門は,検察庁組織を円滑に運営するための仕事を行う部署になり,一般の企業にもあるような,総務課・人事課・会計課などの部署になります。

総務事務

 総務担当事務官は,職員の勤務時間や健康管理に関する事務人事・給与に関する事務職員の福利厚生文書の受付・発送に関する事務などを行います。

会計事務

 会計担当事務官は,罰金等の納付などに関する歳入事務業務に必要な物品(備品や消耗品)の調達職員の出張旅費支給等に関する歳出事務のほか,検察庁庁舎の維持管理などに関する事務を行います。

スポンサーリンク

おわりに

今回の記事を読んでいただけると,大まかな検察庁の部署や仕事が分かったと思います。

今回は概要でしたので,それぞれの仕事については,別の記事でより詳しく説明するつもりなので,楽しみにお待ちください。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

スポンサーリンク